クリーンディーゼル

クリーンディーゼル車のメリット、燃費が良い

2017/03/12

「ガソリンエンジン車よりも燃費が良い点」は、クリーンディーゼル車のメリットの一つです。一般的に、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンより約3割程度燃費が良いと言われています。燃費が良いということは、燃焼効率が良いという事になります。

 

ハイブリッド車を購入しようと検討していたが、クリーンディーゼル車の方がメリットが多いような気がして、購入を迷っている方も多くおられると思います。街中でクリーンディーゼル車が走っている割合も高くなっている気がしますし、女性オーナーさんも多くなってきたと感じています。燃費が良いというキャッチフレーズは多くの方に、「クリーンディーゼル車は良い車」という印象を与えている気がします。

 

燃費_クリーンディーゼル車のメリット

 

燃費が良くなる理由としては、
  • 燃料の発熱量の違い
  • 圧縮比が高い
  • リーン燃焼
  • ポンピングロスが小さい
  • 低回転域でのトルク

 

☆ 燃料の発熱量について比較

軽油はガソリンの105%の発熱量となります。一割ぐらい軽油のほうが熱量が大きいです。

軽油 発熱量  34.33MJ/L
ガソリン  発熱量  32.65MJ/L

 

☆ 圧縮比の違い

ディーゼルエンジン 圧縮比 およそ16~18
ガソリンエンジン 圧縮比 およそ10~11

 

圧縮比が高いことでトルクが大きくなります。トルクが大きくなる理由としては、ガソリンエンジンだとおよそ10分の1くらいの圧縮ですが、ディーゼルエンジンだとおよそ16分の1くらいまで圧縮しています。空気、燃料を高圧縮することで、1回の爆発力が大きくなります。爆発力が大きくなるので、力強くなりトルクが大きくなります。

高圧縮できる理由が、

ディーゼルエンジンでは、圧縮するのは空気だけなので圧縮比を高くできます。また、断熱圧縮で十分に空気の温度が高くなっていないと、燃料を吹き込んでも自然着火できません。(ディーゼルエンジンには点火プラグがありません)

 

マツダ車(スカイアクティブ)の特徴として、クリーンディーゼル車の中でも圧縮比の低いエンジン特性となっています。圧縮比が低いとエンジン音が静かになり排ガスがクリーンになります。圧縮比を低くすることで環境に良いエンジンに仕上がりますが、低すぎると自然着火しにくいので、開発が大変だったと思います。

 

スカイアクティブのエンジン

「理想の燃焼」を追求した、世界一の圧縮比「14.0」

 

 

従来の内燃機関は、燃料が持つエネルギーの30%程度しかクルマの駆動力として取り出せていません。しかし、そこに限界ではなく、さらなる可能性を見出したのが、「SKYACTIV TECHNOLOGY」のエンジン開発。ガソリン、ディーゼルともに、量産エンジンとして世界一の圧縮比「14.0」を実現。圧倒的な低燃費と「走る歓び」を高いレベルで両立しました。

 

世界一の高圧縮比を達成

燃費とトルクの向上により、新世代のガソリンエンジンが誕生しました
圧倒的な低燃費と快適な走りの両立を求め、量産ガソリンエンジンとして世界で初めて「14.0」という高圧縮比を実現。エンジンの効率を大幅に高め、燃費・トルクともに従来比で約15%向上させました。また、低中速トルクを増大させ、実用域での使いやすさも充実。それが、新世代高効率直噴エンジン「SKYACTIV-G」です。

ディーゼルエンジンの課題である圧縮比を根本から見直し、世界一の低圧縮比「14.0」を実現させた高効率クリーンディーゼルエンジン、「SKYACTIV-D」。従来比約20%もの燃費改善を達成するとともに、高効率ターボチャージャーによるスムーズでリニアなレスポンスと力強い加速、グローバルの排出ガス規制に対応する高クリーン性能をも生み出しています。

画像、文章は、mazda/technology/skyactiv/より引用

 

☆リーン燃焼

ガソリンエンジンは、空燃比(燃料1に対しての空気質量流量)が14.7です。これに対して、ディーゼルエンジンでは、30~60という非常に希薄な燃料で燃焼できます。

 

☆ポンピングロスが小さい

エンジンが空気を吸い込む時の抵抗がポンピングクロスです。ガソリンエンジンは吸入空気量で出力を制御します。この吸入空気量はスロットルバルブで制御しています。約30%程度の抵抗となっているため、燃費を悪化させています。

アクセルペダルを踏み込んだ時、スロットルバルブが全開状態で、一気に空気を吸入しています。細い穴の中に空気を取り込みたいので、抵抗は大きくなります。

一方、ディーゼルエンジンは吸入空気量ではなく、燃料噴射量で出力を制御します。ですので、スロットルバルブは無くポンピングロスはほとんどありません。

 

☆低回転域でのトルク

エンジン特性の違いだけではなく、ドライビングスタイルの違いも影響してきます。クリーンディーゼル車の特徴である「低回転域から大きなトルク」により、ドライバーはアクセルをあまり踏まなくてもスムーズに加速してくれるので、運転しやすいと思います。アクセルペダルの踏み込み量が小さいので、燃費が良くなります。

 

クリーンディーゼル車の燃費

初代 CX-5(2.2 XD ディーゼルターボ) 2012年2月~2016年11月生産

燃料タンク容量 56(リットル)
JC08モード燃費 18.4(km/L)
総排気量 2188(cc)
最高出力/回転数 kw(ps)/rpm 129(175)/4500
最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm 420(42.8)/2000

 

2代目 CX-5 (2.2 XD ディーゼルターボ)2016年12月~生産

燃料タンク容量 56(リットル)
JC08モード燃費 18(km/L)
総排気量 2188(cc)
最高出力/回転数 kw(ps)/rpm 129(175)/4500
最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm 420(42.8)/2000

 

2代目 CX-5 (2.0 20S ガソリン車)2016年12月~生産

燃料タンク容量 56(リットル)
JC08モード燃費 16.4(km/L)
総排気量 1997(cc)
最高出力/回転数 kw(ps)/rpm 114(155)/6000
最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm 196(20)/4000

 

確かにクリーンディーゼル車の方が燃費が良いですが、マツダ車の場合はガソリン車の燃費もかなり改善されており大した差がありませんね。年間で約20,000円程違ってくるので、この差が大きいと思う人もいれば、思わない人もおられると思います。新車購入だとエコカー減税・クリーンディーゼル補助金として約100,000円でるので、10年以上は乗るという方であればお得かもしれません。

2代目のCX-5の場合だと、今後のマイナーチェンジでクリーンディーゼルエンジンの進化に期待したくなります。

 

仮に年間10,000km走行するとして、シミュレーションしてみました。

2.0 20Sのガソリン車の場合ですが、ガソリンを115円/ℓとして算出

10,000(km)÷16.4(km/ℓ)=609.7ℓ

609.7ℓ×115円=70,116円(年間)

 

2.2XDのクリーンディーゼル車の場合ですが、軽油を90円/ℓとして算出

10,000(km)÷18(km/ℓ)=555.5ℓ

555.5ℓ×90円=49,995円(年間)

 

輸入車、国産車において、クリーンディーゼル車の設定が多くなってきています。これだけ多くの車種にクリーンディーゼル車を設定してくるという事は、売れているからだと思います。売れているからネット情報やCar雑誌などでも取り上げられるチャンスが多くなり、クリーンディーゼル車のメリット部分はよく御存知かと思います。  本記事では、クリーンディーゼル車の「燃費が良い」や「トルクフルな走り」などメリットとは反対の、デメリットについて書いています。下記に考えられるデメリットを挙げてみました。 クリー...

 

クリーンディーゼル車の補助金について(2017年3月現在)

クリーンディーゼル車を新車購入する場合ですが、補助金がもらえます。

まずは、エコカー減税に関するものですが、エコカー減税はクリーンディーゼル車でなくても貰えるものです。

下記はマツダ_CX-5になります。

グレード

駆動 価格(税込) 取得税減税額 重量税減税額 優遇総額
XD 2WD 2,775,600円 69,300円 30,000円 99,300円
XD 4WD 3,002,400円 75,000円 30,000円 105,000円
20S 2WD 2,462,400円 24,600円 7,500円 32,100円
25S 4WD 2,689,200円 26,900円 7,500円 34,400円

 

それに加えてもらえるのがクリーンディーゼルの補助金になります。

年々、補助金額が小さくなってきており、CX-5の場合ですと30,000円と寂しく感じます。

クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金:CEV(Clean Energy Vehicle)とは、電気自動車、プラグインハイブリッド車、クリーンディーゼル車に対して、国から支給される補助金です。

エコカー減税とクリーンディーゼル補助金を合わせると130,000円と、ガソリン車の減税と比較すると100,000円程の違いがあります。長く乗ることを考えるとクリーンディーゼル車の方が良いのかなぁって感じます。

 

このクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金ですが、申請しないと貰うことができませんので注意が必要です。新車購入の場合は、ディーラーのスタッフさんが教えてくれるので申請し忘れる事はないと思いますが、念のために確認しておいた方が良いと思います。

 

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