最近の車CMを見ていると、エコを意識した車がドンドン登場しています。1997年に初代プリウスが登場し、2015年からは4代目となっています。4代目の燃費は、約37.0km/L(JC08モード)という驚きの数値です。エンジンやミッションなどの燃費向上を狙った部品開発や車両の軽量化という影響が大きいと思いますが、タイヤの技術開発による影響もあります。
ここまで燃費向上したデータを見せられるとエコカーに乗り換えたくなりますが、車好きとしては少し寂しい気もします。燃費が良い車が良い車みたいに感じてしまうので、、、
エコタイヤについて
燃費向上は、タイヤの技術開発による影響もあると書きましたが、燃費向上に一役買っているのがエコタイヤだと思います。
そもそもエコタイヤってどんな定義になっているのでしょうか?
一般社団法人 日本自動車タイヤ協会において、グレーディングシステム(等級制度)に基づいて設定されており、このグレーディングシステムで決められた範囲内であるタイヤをエコタイヤと決めています。
エコタイヤに分類されるタイヤにおいては、統一マークである低燃費タイヤのロゴが付けられています。この統一マークって、タイヤ屋さんで見ると思いますが、イマイチ見方が分からなかったのですが、日本自動車タイヤ協会のHPで詳しく解説してありました。
【以下、日本自動車タイヤ協会のHPから引用】
転がり抵抗についてや、ウェットグリップ性能との関係についても分かりやすく解説してあります。特に転がり抵抗については、自転車のパンクを参考に解説してあるので、分かりやすいと思います。
ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴムといった国産タイヤメーカーから日本ミシュランタイヤ、日本グッドイヤーと海外メーカーも実施しています。それに加えて、アジアンタイヤであるハンコック、ナンカン、ネクセンなども実施しています。
【参考とさせてもらった日本自動車タイヤ協会のHPより】
一般社団法人 日本自動車タイヤ協会
THE Japan Automobile Tyre Manufacturers Association, Inc.本会は、自動車タイヤ(自動車用タイヤ、建設車両用タイヤ、産業車両用タイヤ、農業機械用タイヤ等をいう。) の生産、流通、消費及び貿易に関する調査研究、安全及び環境保全に関する施策の立案及びその推進等を行なう ことにより、自動車タイヤ工業の健全な発展を図り、以って我が国産業及び経済の健全な発展と国民生活の向上 に寄与することを目的とする。
どこのタイヤメーカーが良いのか?比較する為に
平成22年(2010年)より運用されていますが、設定された理由というのが、どこのタイヤメーカーが良いのか?比較するためです。タイヤメーカーが違えばタイヤ性能が変ってきますが、ユーザーにとっては共通指標が無ければ比較したくても比較できません。それを解消する為に設定されたと思います。共通指標のグレーディングシステムがあれば、ここのメーカーのこのタイヤの方が良いな!って分かるので、購入時に決めやすくなりますね。
低燃費タイヤというのは、グリップするタイヤに比べて転がり抵抗が小さいので、グリップ力が小さいということでもあります。いくら燃費が良いからといっても、全くグリップしてくれないタイヤであっては怖くて運転できません。ドライであれば走れても、ウェットだとホイルスピンしちゃうようなタイヤだったら買いませんよね。
各メーカーのエコタイヤを参考までに
ブリヂストンタイヤ (低燃費タイヤの最高峰)
低燃費性能も安全性能も最高ランクの「ECOPIA EP001S」
ユーザー様からのレビューをまとめてみると、感覚的に良いだけでなく評価データも良いみたいです。ブレーキング時の減速Gや制動距離を検証されたみたいですが、他のエコタイヤに比べて優秀とのことです。
横浜ゴム
ブルーアースAE-01
TOYO TIRES
NANOENERGY2 転がり抵抗グレード最高「AAA」
燃費が良いと言っても気を付ける事
運転の仕方に左右されます。エコタイヤを履いているからといって乱暴な運転をしていては、燃費は良くなりません。というか、むしろ燃費悪化になるかもしれません。エコタイヤによる燃費向上の期待値としては、約5%程度というデータとなっています。
約5%程度向上なので、買い替え前が約20km/Lであれば、約1km/Lの向上となります。こう考えると、少し良くなったかなぁって思うレベルだと思います。
転がり抵抗が小さい為、タイヤの減りは少ないと思いますが、コーナリング時、発進時、停止時に乱暴な運転はやめましょう。タイヤの減りが早くなり、タイヤ交換時期が早くなってしまいます。これでは、燃費向上で節約できたとしても、タイヤ交換による出費が発生してしまうのでエコタイヤにした意味がありません。やはり、運転の仕方は大事になります。
エコタイヤで燃費良くして節約するよりも、タイヤの購入費用を安くしたいという方は、アジアンタイヤが良いかと思います。最近のアジアンタイヤの技術力はかなりのモンです。ゴム製品で有名なインドネシア産のatr sportというタイヤは、コストパフォーマンスは良いと思います。
街乗りオンリーなのでatr sportを購入したのですが、次回交換もatr sportを履かせたいと考えています。ひと昔のアジアンタイヤは、ただのゴムの塊みたいで最悪な経験をしたのですが、技術力も向上してタイヤとして考えられるレベルになってきています。
参考記事 【 購入レビュー、アジアンタイヤの評価 】
エコタイヤの乗り心地
BMWのE90にエコタイヤを装着した感想ですが、
なんか乗り心地が悪くなったような感じがする
ハンドリングが悪くなったような、、、といった感じです。
BMWと言えば、駆け抜ける喜びというフレーズが有名です。その駆け抜ける喜びを提供する為に、BMW推奨タイヤというものがあります。タイヤのサイドウォールにスターマークがついています。
BMWが色々とタイヤテストを繰り返し、このタイヤとのマッチングが良いと判断したタイヤを推奨タイヤとしています。その為に、推奨タイヤでの車両セッティングにしてあります。
推奨タイヤではないエコタイヤを装着すれば、乗り心地は悪くなり、ハンドリングもイマイチな感じになってしまいます。せっかくのBMWの性能を味わう事が出来なくなるので、十分考えてから購入してくださいね。
一般的にエコタイヤにすることで、乗り心地は悪くなると言われています。ここ最近では、乗り心地に関しても以前よりかなり良くなってきています。個人的な考えですが、燃費向上を優先させるか?、乗り心地を優先させるかは検討が必要ですが、街乗りオンリーであれば、エコタイヤを買うかなぁと思います。
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この記事は、エコタイヤ購入に関する記事ですが、管理者の経験談を元に書いています。
このサイトの記事のように、皆さんが満足のいく結果になるとは限りませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。また、記事の内容に関するクレームも受け付けませんのでよろしくお願いします。
皆さんの参考になればと思い書きましたので、参考と思って読んでください。