BMWの中古車は全国に約11,000台存在しますが、3シリーズ(セダン、クーペ、ツーリング)で検索すると約3000台程となります。約3割が3シリーズ系ということで、人気のあるモデルと分かります。人気のあるモデルという事で、見かける事も多いと思いますが、初期需要がある分、年数経過することでお買い得になる事があります。ただ、お買い得に購入したのは良いけど、輸入車は故障が多いから心配だという方も多いと感じています。
BMW E90 3シリーズとは?
5代目の3シリーズとしてE90が発売されたのが、2005年です。街中では、まだまだ現役で走っている姿を見ます。E90というのがセダンタイプ、E91がツーリング、E92がクーペとなっています。先代のE46に乗っていた私にとっては、どんなスペックなのか興味があり色々と調べたり、試乗に行ったりしました。
E46と比較するとボディーサイズが大きくなり、居住性が良くなったというイメージがありました。E46において、ステアリング、アクセルペダル等がめちゃくちゃ重たかったのですが、E90では改善されており女性でも運転しやすいようになっていました。慣れてしまえば、E46の重ステでも良かったのですが。駆動系も6ATとなり、マニュアルモードで走るとE46よりも明らかに変速が速くなり、スムーズな加速をしてくれました。
初期E90は10年選手となり、故障がボチボチと
E90前期モデルが登場してから10年経過し、F30(6代目 3シリーズ)も登場して、E90も中古車として購入しやすい値段になってきています。もともと、中古車のタマ数も多くあり、カスタムベースとして購入を考えられている方も多いと思います。購入を考えておられる方は、以下のトラブルに関して注意しておいてください。
E90 3シリーズの定番トラブルとは?
3シリーズの中でもベースモデルとして人気があるのが、320iとなっています。3シリーズの中では新車価格が安く、2.0ℓの4発エンジンなので維持費も安くなります。ということで、3シリーズの中でもタマ数が多いグレードです。タマ数が増えてきている前期モデル320iですが、定番トラブルがあります。
定番トラブルというのがオイルリークです。
E90 3シリーズに限ったことではなく、他の車両においてもオイルリークは発生する可能性があるトラブルです。タマ数が多い車両ですので、発生している車両が多い為、トラブル報告が多いのかと思います。タマ数が多い車種の良いところが、色々な情報が集まってくる点です。BMW雑誌やみんカラなどのブログなどでも情報を簡単に集めることができます。
前期320i、どういったオイルリークがあるのか?
・オイルフィルター部とヒートエクスチェンジャーとの接合部
この部分からのオイルリークがあると、漏れたオイルによりオルタネーターまで故障する可能性があります。なぜなら、オイルリーク部の下にオルタネーターがある為、漏れたオイルがかかってしまい故障につながるという事です。
⇒対策、修理内容は、ガスケット交換になります。オルタネーター故障になる前に対策しておきたいですね。3万円くらいで修理可能だったはずです。
・VANOSソレノイド部
⇒対策、修理内容は、シール材交換になります。 シール材交換なら3000円くらい。
・バキュームポンプ部
⇒対策、修理内容は、バキュームポンプアッシー交換orオーバーホールになります。
上記の3ヶ所というのが、前期320iの定番オイルリークになります。中でも【バキュームポンプ】の修理はアッシー交換になるとパーツ代で6万円くらいなので、工賃込だとかなりの出費になります。
BMW修理、オイルリーク経験
エンジン型式ごとに定番トラブルがあります。Z4時代に、エンジンオイルの減りが早い気がしていたのですが、オイル交換時に「オイルリークしていますね」と言われました。 やっぱりか!と思い、そのまま詳しく確認してもらうと、メカニックさんに「Z4定番のオイルリークです」って言われました。 修理内容としては、オイルフィルターケースガスケットとOリング交換でした。定番のオイルリークという事で、在庫パーツもあり、すぐに修理してくれました。
初期症状がオイル滲みとなります。早い段階で発見して、修理、対策することで、他のトラブルを招くことを防ぐことができるので、メンテナンスは大事ですね。
前期325iの定番トラブル
電動ウォーターポンプの故障報告が多いです。50,000kmくらいで交換している方もおられるので、80,000kmくらいの走行距離の方で、まだ故障していないという方は注意しておいてください。かなりの確率で壊れます。この電動ウォーターポンプの故障にかんしても、他のシリーズでもトラブル報告が多いので、3シリーズ以外の方も注意しておいてください。
【参考情報】 電動ウォーターポンプとは?
以下は、GMB株式会社さんのHPより引用しています。
通常の自動車に採用される機械式のウォーターポンプはエンジンの動力を利用しクーラントを循環させ熱をもったエンジンを冷却させます。エンジンの動力を使用するため機械式ウォーターポンプから吐出されるクーラントの量はエンジン回転数に比例し増加させる構造となっています。そのため、クーラントの量を任意にコントロールすることが難しくどうしても非効率となります。
電動ウォーターポンプは動力源がバッテリーとモーターとなるため、冷却を必要としているときにのみ稼働し、エンジン冷却をもっとも効果的にすることが可能です。また、効率的に作動するのでエンジンへかかる負荷も低減することができます。
GMB株式会社さんのHPにて、電動ウォーターポンプの構造などを詳しく解説してくれています。かなり勉強になりました。車の部品に興味があったら読んでみると面白いですよ。
冷却水漏れという定番トラブル
走行距離が70,000キロあたりから気になってくるのが、エクスパンション部分です。樹脂製部品ですので、経年劣化で微小クラックが入ってしまい、冷却水が漏れるというトラブルです。微小クラックなので、少しずつ冷却水が漏れていきます。エクスパンション交換は、BMWのどの車種においても発生しやすいので気にしておいた方がいいと思います。自身もエクスパンション交換をした経験があります。少しずつ減っていくので、気が付きにくいトラブルですね。
冷却水が減って走り続けるとエンジンがオーバーヒートして走る事が出来なくなります。最悪のケースですが、エンジンブローなんてこともあるかも。。。
BMW ステアリング舵角センサー故障
ウインカーが戻らず、曲がり切ったのにウインカーがカチカチ点灯しているトラブル。同時に走行制御機能異常というエラーが表示されて、DTC・DSCを正常作動していないと勘違いしているみたいです。これもE90だけのトラブルではなく、BMW共通のトラブルとなっています。だいたい70000km以上走行している車両に多いようです。
E65でこのウインカーが戻らないというトラブルで、ショップにて診断してもらった結果、舵角センサー故障と判明しました。最初は気まぐれなセンサーエラーと思い乗っていましたが、いちいち自分で戻すのが面倒なので修理することにしました。修理金額は約10万と痛手でしたが、自分でウインカーを戻すというストレスもなくなりました。ショップなどでは、リペアキットが発売されているみたいで、1万円くらいで修理可能とのことです。E90だとリペアキット(7,000円くらい)があったはずです。
ステアリング舵角センサー故障は初期症状で、そのまま乗り続けると色々なエラーをひろってきて、エンジンをかけることができなくなる事があるようなので早めの修理をお勧めします。最近の車は電子制御が凄いので、エマージェンシーモードになってしまう事があります。例えばですが、駆動系トラブル発生したとすると、車両を守るために3速しか使えないとかです。
エマージェンシーモードで車を守る
このエマージェンシーモードというのも経験したのですが、3速固定で走るという。。。 旅行先でエマージェンシーモードになってしまい高速道路を3速で走って帰ってきました。余裕で100km/hは出るので問題ないのですが、燃費がエライことになりました。レスポンスは最高に良かったです(笑)!
ディーラーにて聞いてみると、トランスミッションを守るためにエマージェンシーモードにて3速しか使えないようにしてくれたみたいですが、トランスミッションは故障しておらずセンサーエラーでエマージェンシーモードになってしまったみたいです。このエマージェンシーモードですが、車を守ってくれる凄い機能ですが、センサーエラーでも誤作動してしまうので有難迷惑な感じに思えてしまいました。まぁ、ホンマに壊れていたのなら凄いありがたい機能です。
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本記事は、E90 3シリーズの定番トラブルに関して書きましたが、必ずしもオイルリーク部位が決まっている訳ではありません。オイル滲みが発生している状態であれば、正規ディーラーにて確認してください。その他でも気になっている部分がある場合、故障する前にディーラーにて確認してもらう事をお勧めします。
前期モデルにて報告の多かった故障に関して、対策を行ってあるのが後期モデルになります。中古車でE90の購入を考えておられる場合、予算に余裕があれば後期モデル購入をお勧めします。